ダイハツTanto 合皮シートリペア!報告
シート側面は見た目以上の劣化!耐久性を考慮しての施工!
フォレスターのシート傷補修ご依頼いただきました。座面側は大きなクラックが2箇所とシート側面にもクラックがあります。それぞれ補修箇所にはマスキングテープが目印代わりに貼られていました。背もたれ側は表皮の一部が欠損し無くなっている状態です。お客様も本当に直るのか?、大変気にされていた部分です。
下処理は加熱と冷却の繰り返し!小さなクラックも見逃せない!
施工はクリーニングからスタートですが、クリーニングが進むに連れ、クラックが見た目以上に進んでいることがハッキリしてきました。こうした表皮の下処理は熱を掛けることで完結する加熱式充填剤を用います。この方法はシートに熱を掛けたり、冷却したりを繰り返しますので、シート自体には負荷が掛かかります。その分この段階で小さなクラックもしっかり補修しておかないと後々問題になりますので、この下処理は慎重さが求められます。
下処理の充填剤少ないと強度不足、多いとシボ目が・・・!
充填剤の量が不十分だと強度不足に、多すぎると革の模様であるシボ目が埋まってしまうことになります。埋まったシボ目は模様を転写し再生する方法もありますが、費用もかさみ、仕上がりも新品同様とはなかなかいきません。
最初にお客様が考えていたクラックの範囲に比べ、下処理を施した範囲がだいぶ広くなりました。この分が遠目では見えなかった小さなクラックがあった箇所になります。
マスキング
下処理を行う際もマスキングはある程度実施しますが、塗装の際のマスキングはだいぶ大がかりになります。
調色、塗装、完成
確認に来られたお客様「すごい!」と一言。
たいへん喜んでいただけました。
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