自動車ボディーの傷、磨きで消せる傷のご紹介!
塗膜の剥がれがほぼ全周に!ひどいなこのハンドル!!
小諸市の友人よりクラウンのステアリング傷補修の依頼を昨年からいただいていました。
写真も送信されていたので破損状況も判っていましたが、日程が合わず延び延びになっていました。
状態は塗膜が剥がれ、それにつれ傷も次第に広がったようです。あまりににどいので事情を聞いてみると車は「数年前中古で購入。その時点では若干の剥がれあったが、今ほどではなく次第に広がった。」と話していました。
艶出しに使うシリコンスプレーが塗装を痛めた!
リペア作業は基本クリーニングからスタートです。リペア箇所はもちろんマスキングをする周辺部の状態を確認するため、テープの貼り付き具合で、油分などが残っていないか確認します。ところがダッシュボード周辺は油分で全くテープが貼りつかない状態です。
オーナーは「自分では車をいじらない」と言ってましたので、前のオーナーが艶出しに大量のシリコンスプレーを塗布したようです。普段手で触れるステアリング部を除いて、他の部分には数年経過してもシリコンが残るほど塗布していたことがわかります。
内装に使うシリコンスプレーは無溶剤系を!
シリコンスプレーは潤滑剤としても、艶出としても使える大変便利なものですが、石油計溶剤タイプ、無溶剤タイプ、臭いを抑えた無香タイプなど種類も豊富です。車の内装には「無溶剤」タイプまたは「ゴム・プラスティック使用可能」と表示されたものを選択しないと塗装をいため、今回のような塗膜剥がれに繋がります。
脱脂作業でシリコン除去でようやく下処理開始
ステアリング、ダッシュボード周辺のシリコン除去を完了してようやく補修作業開始です。とにかく、塗膜の剥がれた部分と塗膜が残っている部分の段差をなくしていく下処理作業が、仕上がりを左右するので手の抜けない作業となりました。
ステアリングリペアはかなりの数こなしてきましたが、最も状態の悪かったステアリングリペア完了です。オーナーは「だいたいで良いよ。」と言っていましたが、リペア職人としてはそれなりに仕上げないと気が引けます。それなりに仕上げた完成写真です。
完了時不在だった友人からは後に「ありがとう!」とたいへん喜んでいただけました。