カーリペア 本革赤シートリペア TOYOTAクラッシック
フィアット アバルト 赤シートリペア!
今週のリペア報告は、以前よりお付き合いのあった業者さんからの依頼でフィアット、アバルトの赤シート背もたれサポート部の破れと、部分的な擦れ、色落ち、クラックの補修が依頼内容です。初日スタートが遅れたのもあって、2日間に渡るリペア報告です。
「赤」特有の難しさ、色合せ!染まりの悪さ!色落しやすい!
赤色はたいへん難しい色です。正確に言うと三原色である、赤、黄、青の三色が難しい色にあたります。リペアの塗装は破損のひどい箇所ほど塗料の重ね塗りになりますが、三原色は隠蔽性が弱く、重ね塗りを繰り返しているうちに黒ずんでしまします。車の内装で、黄色、青はほとんどありませんので、結果的に赤が難しい色と言われています。
そこで赤色の場合はカラーサンプルから、下色と上色を決め、下色でほぼ下処理を完結させておいて、最後に上色を吹くという工程になります。
ところが、今回同じシートの中でも部位ごとに色の違いがあります。当初はクリーニングを進めれば、ほぼ色も合ってくるだろうと踏んでいましたが、クリーニング効果は一向になし。そこで、シートの最も変色の少ないであろう、ヘッドレスト付近を目標の色に設定し、下色、上色を決めました。
当初の部分塗装から全面塗装に! 大がかりに!
リペア見積段階では、破れ部分と座面サポート部の擦れ、クラックなどの部分塗装でしたが、実際にはシート全面の色斑からお客様の希望である「出来るだけキレイに!」は、ほど遠く
ここまで来たら全面にと腹をくくりました。
破損箇所を加熱式充填剤で徐々に埋めながら、下地処理が終了。下色塗装の前にマスキング開始です。BMWミニもそうですが、このアバルトも車内が狭いのと、背もたれがワンタッチで倒れないのとで、マスキングが思うように進みません。ようやく終了したときは、のものもしい状態になりました。
下色はやや濃いめのグレーを選択。下地処理で手を入れた箇所を中心に、吹付け塗装終了。日が暮れる前にリペア終了が微妙になってきたので、本日の作業はここで終了、残りは明日としました。
おはようございます。上色「赤」塗装です!
赤以外の塗装は、調色から、試し吹き、色の決定までをリペア対象物の上で行い、完成した色をその上に吹いて塗装を完了させます。それで問題はありません。赤でそれをやったら、調色時の色、試し吹きの色が最後まで隠蔽できません。そこで、調色用の合皮を用意し、その上で終了させます。調色完了!
気合を入れて塗装開始。下色のやや濃いめのグレーの上に赤を軽く吹くと紫っぽいピンクになります。目標の色はもっとオレンジよりの赤です。「わっ!失敗か?」一瞬焦ります。ここが赤の不思議なところ、2度3度を塗装を進めるにしたがって、しだいに目標の色に寄ってきます。ところが、ここで調子に乗って塗装回数を増やしていくと今度は黒ずんでしまいます。気づいたときは手遅れ、下色からやり直しです。
何度やっても赤は緊張します。今回使用した塗料の量は、黒と比較し2倍以上を使用しました。これも、染まりの悪い赤の特徴です。上色終了。ここでマスキングを外したいところですが、色落ちしやすい赤はこの上にクリアーを吹くことで、色落ち防止にします。クリアー塗装終了。細部を確認マスキングを外してリペア終了です。
ときどき「わっ!すごい!」 「おーっ!キレイになってる」と横を通りながら見ていた、このアバルトの担当者は「ありがとうございました。」「またよろしくお願いします。」とたいへん喜んでいただけました。
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