金城充男プロのご紹介
巨木や危険木・ご神木まで丁寧かつ安全・安心に伐採する「空師」(3/3)
木と向き合い対話する、「空師」としての自然との向き合い方
「仕事をする上で私がいつも気に留めているのは、『何世紀もそこにある木を、半世紀しか生きていない自分が伐採する』ということ。依頼を受ける木のなかには、登った瞬間に『この木はすんなりいかせてくれないな』と感じるものもあります。長年そこに居座っている木であればあるほど寝かせ方、すなわち処理の仕方が難しい。一般的に巨木伐採は、木の種類・形・大きさ・周辺環境・伐採時の気候などによって、かける手間と時間が変わります。重機やクレーンなどを入れれば簡単なのかもしれませんが、立っている場所が複雑な地形ではそうもいかない。全く同じ形状の木など存在しないので、この仕事はとにかく奥が深いんですよ」と金城さん。
依頼主の要望にもよるそうですが、伐採跡には無償で植林を施すなど、先人から受け継いだ仕事の流儀も大切にしているなか、林業という仕事に「もっと若い人に興味を持ってもらいたい」という想いが強く「汚れる仕事が苦手だったり、向き・不向きもあるかもしれませんが、体力だけではなく、経験していくと木の癖をみる力だったり、考える力や決断力も身につきます。将来的には一部ロボット化する事はできますが、手にも職がつくし、自分でどんどん開拓していける面白さもあるので、まずは興味を持ってもらいたいです」と、仕事のなかに自分なりの楽しさを見出している金城さん。プロとして責任をもって挑む姿勢を表すためにも、保険などのリスク管理もしっかりと行った上で「空師」という仕事にプライドを持ち、日々、樹木や森、自然に向き合っている金城さんのような職人は、今後地域にとってもかけがえのない存在となるに違いないのです。
(取材年月:2020年9月)
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