第7回「不安・緊張を味方にする!脳をリセットする実践法」
脳内の神経伝達物質は、あなたの感情や行動に直接関わっています。
例えば、達成感や喜びを感じさせる「ドーパミン」は、挑戦することで分泌され、やる気やモチベーションを生み出します。
「セロトニン」は心を安定させ、不安を和らげ、集中力を高めます。
「ノルアドレナリン」は適度な緊張感を保ち、集中力を上げますが、マインドがネガティブだと過剰に分泌され、過緊張や不安を招きます。
つまり、ポジティブなマインドを育てることで、これらの神経伝達物質のバランスを整え、最適なメンタル状態とパフォーマンスを維持できるのです。
<事例>
Eさんはテニスの選手。
ミスをするたびに「またダメだ」と思い込み、ノルアドレナリンが過剰になり、焦りからミスを連発していました。
そこで、1ポイントごとに「ナイスチャレンジ!」と自分に声をかけ、ポジティブな意味づけを意識したところ、ドーパミンの分泌が促され、やる気と集中が戻りました。
さらに、試合後は「ありがとう日記」を書き、セロトニンの分泌を促す習慣を続けたことで、精神状態が安定し、プレーの安定感も向上しました。
<コーチのすべきこと>
•練習メニューに「小さな成功体験」を作り込む。
•良いプレーや挑戦には、即時のフィードバックと承認(ドーパミン刺激)を行う。
•「ありがとう」「よくやった」を積極的に伝え、セロトニンの分泌を促す環境を作る。
<選手のすべきこと>
•小さな達成でも自分を褒めるセルフトークを習慣化する。
•試合後や練習後に「感謝できること」を3つ書く。
•自分のドーパミン・セロトニンを増やすルーティン(イメージ、音楽、言葉)を作る。
=「活力」