正しいコーティング知識と技術が車の輝きを高め、長持ちさせる（2/3）

正しい認識と適切なメンテナンスがキレイな車を保つコツ

　車本体の点検や車検に半年～2、3年の期間が設けられているように、車の外装・内装にも小さなキズや落ちない汚れが付着するなど、経年劣化は避けられません。それらをカーケアという形でカバーするのが矢野さん達プロの仕事ですが、一部ではホームセンターやカー用品店などで容易にメンテナンスキットを入手できるほか、ネットでコーティング法を入手して自分でコーティングを施す方もあり、「それだとやり方の間違いも多くなる」と矢野さんは警鐘を鳴らします。

　「コーティングには車の状態ごとに施工の仕方が異なります。また作業場のライティングなど施工環境の違いでムラが出てしまう事もあります。それに正しいコーティングには適切な下処理が一番大事です。例えば何層にも重なった汚れの膜を取り除くなど、まず“キレイにした車をコーティングで保護する”というのが正しい認識なのに、それを伝えているところが凄く少ない。そういった処理の方法からメンテナンスの仕方まできちんと説明できるかできないかで仕上がりの評価もだいぶ変わってくると思います」と矢野さん。

　「車のことはよく解らない」という方も多いなか、極力専門用語を使わず「例え」を多用して懇切丁寧に説明する姿が印象的な矢野さん。「町工場や専門業者のなかには、腕も良く豊富な知識を持つ方もいらっしゃいますが、私たちは施工内容やメンテナンスをお客さまにしっかり説明することをモットーとしています」と言う通り、コーティング以外のことでもディーラーに持ち込む前に相談する顧客も多いとか。口コミはもちろん、大手メーカーからの紹介も受けるなど、確かな信頼を得ている会社であることがうかがえます。

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