麻の葉タイルとオリジナル手洗い器
2024年1月1日 正月
帰省中の家族団らんの中
令和6年能登半島地震が起き、一瞬にして大惨事になってしまいました。
昭和56年以前の建物は、旧耐震基準として
県や市町村の補助で耐震診断や耐震工事の補助が受けられますので
一度、検討されてみた方がいいと思います。
宮崎県の耐震対策のパンフレット
また、今から家をお考えでしたら
色々な工法がある中で 独自に考えた
「心柱工法の家」も参考にしてみてください!
特別な装置など高額な工法にしなくても
構造の原理を利用すれば高耐震な住宅が建てられます。
建物の構造の特徴として建物の揺れを止めるのに有効な形は
「三角形」を作ることです。
トラス梁
白川郷の合掌組み
三角形は部材が引っ張られると他の部材が
引き戻す力と押し返す力を発揮して釣り合おうとします。
その原理を応用したのがトラス梁や合掌組みになります。
また、2階建てや3階建ての家では上下の変形が起きます。(層間変形)
1階と2階の変形を抑える方法として
五重塔の中心にある「心柱」が有ります。
東寺の五重塔ですが今まで、何度も再建されて5代目の塔ですが、
すべて落雷による火災や原因不明の火災で焼失していて
地震や台風では倒れていないと言うことに驚きます。
文禄5年(1596年)の畿内におきた大地震のときは、
南大門、北大門、中門、食堂、講堂など低い建物や門が倒れたそうですが
55メートルもある五重塔は、倒れなかったという事です。(三浦俊良著 東寺の謎より)
この五重塔の「心柱」は
上層との変形を抑え各部材が先ほどの三角形の原理で
引っ張られようとすると押し返し
押されようとすれば引き戻す働きをして
倒れずに今も残っています。
今の五重塔は1644年再建で約380年になります。
この、「合掌組み」と「心柱」の伝統技法を
今の建物に取り入れたのが
「心柱工法の家」
New traditional technology
心柱
伝統工法の1つである「込み栓」
合掌組みのように入れた登り梁
桧の5寸角の心柱
心柱の基本構造図
この「心柱工法の家」の特徴は、
重心を低く設定して
尚かつ心柱を棟まで通し
登り梁と垂木で桁と棟をつなぐ事で
変形が起きないようにしていることです。
今回の地震でビルが傾いている映像を見られた方も多いと思いますが
横幅が少なく高さが高いと当然倒れやすくなります。
イメージとして机の上に鉛筆を建てたら、ちょっとした振動で倒れると思います。
他の事で言うと、
相撲で腰を落として重心を低くして
すり足で寄っていくと投げ技を受けにくくなるのと同じです。
単純に小屋裏を利用した2階建てではなく
定尺の4メートルの部材で桁まで通し
心柱は、6メートルの部材で棟まで通し
その空間を利用して2階建てにしているので
空間も広く、平屋を建てるより坪単価はかなり安くなります。
コストダウンを図りつつも高耐震な住まいを実現したのが
「心柱工法の家」
new traditional technology
そこで暮らす家族の命が守られますように!
心柱工法の家は、
2代~3代と住み継がれる「栄える家」です。