東洋医学に学ぶ・春の養生法
春到来! でも、花粉症がツライ季節も到来です(TvT)
新しい年に入ってから、記録的な大寒波が来たり、厳しい寒さだったこの冬もようやく終わりが近づいて、いよいよ春が始まります。でも、春といったら花粉症の季節。今年は花粉の飛散量も多いとの予測もあり、目や鼻がツライ日々の到来に心や頭を重く悩ます方も多いと思います。
なぜ花粉症になるのか?東洋医学からの考え
では、昔なかった花粉症というアレルギー症状に、どうして多くの人が苦しんでいるのか?現代医学では様々な説が言われていますが、確定的なものは無いようですね。では、東洋医学的にはどう考えるでのしょうか。
東洋医学の世界では、春分の日から新しい一年がスタートします。全ての生命が眠りから覚めて動き出す、新生の季節です。生命あるものは皆、寒く冷たい冬の間は活動を止め、地面の中にじっとして春の訪れを待っています。冬の陰気を眠りながらたっぷりと受け、その陰気の力をエネルギーとして、春に増え始める陽気の力に目覚めさせられて活動を開始させられます。東洋医学では、自然界の全ての生命は、陰と陽の気の流れによって成っていると考え、その季節の気の変動にあわせて、その生命活動も変化すると考えています。陽気のピークの夏に向かって、どんどん活動的にさせる力が周りに働きます。その変化についていく陰気の力が足りなければ、一年のスタートで躓いてしまう訳です。
現代の私たちは充電不足のEV車みたいなもの
現代の豊かな住環境設備の中、人間は冬でも夏のように活動的に過ごし、本来はじっとして体に陰の力をためるべき冬に運動したり、夜遅くまで仕事をしたり、動画検索や遊んで夜更かしをしたりして陰気を消耗させ、本来失わないようにすべき陽気を発散させています。
これはEV自動車を夜の間にフル充電させることをし忘れて、一年の長距離ドライブに出発するようもの。スタートしてすぐ充電しないと走ることができなくなり、途中のサービスエリアで何度も途中充電休憩をしないと目的地に辿り着けないような状態なんです。想像するとオソロシくありませんか!(^o^;)
春の活動を促す陽気についていくだけの充電がされていない私たちの体が、その変化についていけないストレス反応として、アレルギー反応を現しているのが花粉症といえます。だから小さなお子さんや室内で飼われているペットにまで、その反応が出てきます。東洋医学の鍼灸治療では、脉診といって、脉によって人の体の陰陽の気の巡りの滞りを診て、その体調を判断し、鍼灸を施しますが、目の痒み、鼻水だけではなく、寒けなどの風邪類似症状や頭痛、肩こりやぎっくり腰の患者さんにも春先の鬱症状の方にも、花粉症の方と同じ脉状がみられるものです。春の季節に対するアレルギー症状のあらわれとして、これらの様々な症状も花粉症といえるのです。
花粉症にも鍼=経絡治療は効果的です!
「花粉症に鍼って効くんですか?」って、この時期に通院されている患者さんからよく質問されます。「もちろん効きますよ」と答えると、「やっぱり!」との反応。聞けば毎年ひどい花粉症に悩まされているのに、今年は楽だから、ひょっとして鍼のおかげかな〜って思っていたそうです。そこで上記のような花粉症が起こる理由を陰陽の変化から説明してあげると皆さんが納得されるんですね。そういう患者さんは、通院していた元々の症状が回復して治療が終わっていても、毎年2〜3月頃になると花粉症対策としてご来院されます。
東洋医学、経絡治療という3,000年の歴史を持つ古典鍼灸は全身を巡る陰陽の気の流れを整え、全身の気血の流れを正しく整える施術方法。つまり全身の循環を正しく整えることで症状を改善する施術です。花粉症のような、現代生活の変化による様々な症状に対応しています。また鍼灸による特効穴を用いた施術も行い、より細かくその状態を改善に導きます。しかも当院での鍼灸施術は、刺さない鍼施術。お灸も温めたら外す安心のお灸です。小さなお子様から体力のない高齢者の方にも安心して受けていただけます。詳しく知りたい方は、ぜひ当院までお気軽にお問い合わせください。
今回は、春の花粉症にあわせて、キャンペーンを行います。私のTOPページをご覧ください。
皆様の豊かな生活をお祈りしております。