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刺さないはり灸で改善する?花粉症症状!

今野毅

今野毅

テーマ:花粉症 症状改善した はり灸 


鼻水グズグズ・目がかゆい!花粉症の季節がスタート。

春なのに、春なのに、ため息またひとつー♪
というぐらい、憂鬱な方も多い、花粉症の季節が始まりました。
薬を使っても、なかなか症状が改善しないとお悩みの方も多いですね。
“刺さないはりによる経絡治療”で、改善できますか?
腰痛で通院していたら、今年は花粉症が楽なんですが、はりのお陰ですか?
この時期は、患者さんからよくご質問を受けます。

昔はこんな症状、ほとんど聞きませんでしたよね。
でも今は、子供から高齢者まで、花粉症に悩む方が大勢いますね。

薬に頼るか。他に方法はないのか。悩んでいる方も多いとおもいます。
そこで、今回は、“刺さないはりによる経絡治療”で、花粉症が改善できるか?お答えします。

花粉症の患者さんを東洋医学的に診察すると?

花粉症というと、アレルギー反応によるクシャミや鼻水、目のかゆみ等が思い浮かびます。
現代医学の見地からは、花粉が一定量体に溜まると発症等、いろいろな説明がなされています。
中医学では、鼻水や涙が止まらない症状から“水毒症“として話される事も多いようです。

患者さんの脉《みゃく》の状態を診て、患者さんの病状を診る“経絡治療”的に、
花粉症の患者さんの脉状を見てみると、
渋脉《しょくみゃく》といって、凍えて縮こまった様な脉が特徴的です。

春に盛んになる“陽気”が不足していて、伸び伸びとしていない脉。
春は、陽気が盛んになって、伸び伸びする発生の季節です。東洋医学に学ぶ・春の養生法
自然界の春の陽気の発生に、心身がついて来れない状態ということですね。

あなたも花粉症?

じつは、この渋脉という脉証は、
鼻水・涙目・くしゃみ等、一般的な花粉症の症状だけでなく、
頭痛・イライラ・寒気・なかなか治らない風邪症状やギックリ腰など、
様々な心身の症状で来院された患者さんに診られる、春先に特徴的な脉状です。

つまり、冬に静かに過ごさず、夏のように活動的に汗をかくような生活をしている
現代の私たちに、よくみられる健康状態といえるものです。東洋医学に学ぶ・冬の過ごし方
まだ私は、大丈夫ーなんて思っている人も、
これらの症状が思い当たれば、実はすでに花粉症かもしれません。

東洋医学で考える。現代社会の花粉症の原因。

昔と違って、現代の住宅は高機密・断熱。
しかも東日本は、気温は高めで、雪も少ない暖冬傾向。

服が薄く・暖かくなる素材の物も増え、
夏と変わらない活動的な生活を奨めるCMもありました。

でも、人間も自然の中の生命のひとつ。

季節の移り変わりの中で、その季節ごとに、自然と調和して生活することが大切。
春に発生し、夏に栄え・秋に実り、冬は蓄え養う、
天地の気の流れに沿って生きることで、健康を損なわずに育んでいくのです。

簡単に言えば、冬も活動的になることで、体の中の力は過剰に消耗され、
春に発芽し、伸び伸びとしていく自然界の生命の法則についていく力が、
不足して、ガス欠状態を起こしてしまうのです。

春はまた、肝の臓がよく働く季節。
肝は血の解毒作用を行い、疲労を回復させてくれますが、
冬に力を十分に蓄えられなかった人体では、
肝の臓も十分に働くことができなくなる訳です。

これらの要因で、生命力・抵抗力を失い、陽気不足の体が、
外部からの刺激に、アレルギー反応を過剰におこしているものと考えることができます。

一番の原因は、生命力の低下による、
季節の変化に対する適応障害ということですね。

まずは、春の養生法に従って、早寝早起き。
ゆっくり散歩するなど、少し活動的に。
でも過剰な活動はひかえて、ゆったりとして、体調を整えていきましょう。

“刺さないはりで、花粉症の改善!

先にも書きましたが、
慢性の腰痛や肩こり・冷え性等の治療で、冬の間から通院されていた患者さんが、
“今年は、花粉症の症状がほとんど出ないのですが、はりのせいですか?”
春になって、そう質問してくることが、よくあります。

経絡治療というのは、東洋医学の基本である陰陽調和。
人の体にもめぐっている、経絡という気の流れを調整して、
人体の状態を正しくする・生命力強化にありますから、
季節に対応するべき生命力の不足を補います。

なにより、体を温める・春にさかんになる陽気を補っていく施術ですので、
春の季節への変化に対応した体の状態をも、
他の症状の改善治療をしながら、同時に作っていきます。

鼻水・涙目に対処するために、花粉点というツボへのはりも
“刺さないはり”で施術したりもいたしますが、
一番大切なのは、本治法という、全身調整・生命力強化ですね。

全身の経絡の陰陽調和を図り、陰陽のバランスがとれていれば、
その人の体は症状をおさえ、健全な状態になる。
これが、本来の伝統鍼灸の力。

実際に、点鼻薬を使わずにシーズンを乗り切れたという患者さんや
最大飛散の時に、少しだけイライラしたけれど、我慢できる範囲だった。
というのが、患者さんの声です。

刺さないはりによる経絡治療とは?

脉とお腹に出ている、全身の状態をみつつ、
その患者さんに必要なツボとはりをして、患者さんの生命力を高めることで、
その方ご自身の体が、症状を押さえ込んで、改善してゆきます。

必要な方には、温まったら直ぐ外す、
やけどの心配のない、知熱灸というお灸もして、元気を回復します。

刺さないはり。接触鍼による経絡治療は、
刺さないので、痛みなく、安心して施術を受けられます。
小さなお子さんから、虚弱な体力になった方まで、
リラックスして施術を受けていただいております。

花粉症やアトピー等、この季節にひどくなりやすい症状を改善したいけど、
薬でもなかなか治らないし、他に楽になる方法がわからない。
そうお悩みの方は、
東洋医学・伝統鍼灸による改善を、一度お考えになっては如何でしょうか?

このコラムが、長くお悩みの方の一助となれば、幸いです。

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今野毅
専門家

今野毅(はり師)

那智が丘こんのはり灸院 仙台仮庵店(かりいおてん)

“刺さない鍼”と“温めるお灸”で痛みのない全身施術。東洋医学本来の“陰陽の氣の流れ=経絡”を調整し、“生命力をアップ”する事で、免疫力を改善。全身の痛みや不定愁訴、慢性腰痛・五十肩・PTSDも改善。

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