鍼の力 STOP! 年末の疲れ ギックリ背中に注意して!
交通事故が増えてくる時期です!
秋が深まってきて、暗くなるのが早くなりました。
秋の長雨、曇りがちな天気が続いたり、夜はよけいに見えにくく、
12月にむかって交通事故が多発する時期になります。
交通事故・整形外科での診断・通院。
交通事故にあうと、まずは整形外科。
レントゲンやMRIによる検査と先生の診断を受けますね。
頚椎捻挫で全治二週間。この診断が結構、多い気がします。
“実際に二週間で、治るって事ではありませんから”って言われますね、大体。
これは、私の経験ですが。
すぐに痛いところにブロック注射や電気をかける、または、様子をみる為、
痛み止めの飲み薬と湿布薬。あとは低周波等の電気治療やリハビリで通院。
通院と待ち時間で、かなりの日数に制約を受ける生活になります。
治療が長引くと、様々な問題も。
短期間で完治される方もあれば、
全身が重ダルい・首が回らない・ひどい頭痛・肩こり・腰痛。
なかなか改善しないまま、痛みをこらえての職場復帰後も体調はままならず。
そういう方は多いですね。
外から見てもわからない痛み・辛さというのは、時間がたつほど
周囲に理解してもらう事が大変になります。
長い治療でも、症状が改善されず、このまま治らないのではと、
精神的に追い込まれる事もあります。
ひどい場合には、長期の引きこもりによる休職や、退職。
寝込んで家事ができなくなり、家庭内がうまくいかなくなる等、
様々な問題が出てくる事もあります。
私が受けた側面追突事故の経験と自己治療。
2017年の8月30日の雨の朝。
私が、長い坂の本線をゆっくり下りていたところ、
私の車に気がつかず、右の脇道から出てきた方の車が右側方に追突!
ぶつかった直後は、大した事もないかと思っていました。が、
その後、左の首から肩の痛み・左手指のしびれとひきつり・腰痛・足のしびれ・
全身倦怠・左目端の視界欠落等の症状が次々と出て来ました。
保険会社の指示で、整形外科で頚椎捻挫の診断を受け、通院の運びとなりました。
良心的な先生で、しばらく経過観察してからのリハビリ治療となり、
その間に自分で、“刺さない鍼による経絡治療”を開始しました。
交通事故にあった体が、どういう状態なのか。
患者さんの体は、たくさん治してきましたが、
どんな状態なのかは、聞くしかありません。
今回は、自分の体の変化をじっくり診ながら、治療をしました。
[[詳しい経過は、ブログ「でまえはり師の鍼日誌」突然の頚椎捻挫その1をご覧ください!
http://ameblo.jp/demae-harikyuu/entry-12083507434.html]]
頚椎捻挫。身体が重い!
まずは、体全体の重さと倦怠感、頭痛。とにかく朝、起き上がるのもキツイ!でしたね。
交通事故での頚椎捻挫を俗に、“ムチウチ症”と言ったりしました。
事故の衝撃で、背骨がムチのようにしなって発症する症状だから、だそうです。
今の車は、車体が潰れやすくなっていて、乗っている人への衝撃を和らげてくれる
ようですが、それでもその衝撃は、かなり体にこたえるようです。
骨折などはなくても、
まずは、そのショックが抜けるまで、結構時間を要します。
詳しくは、こちらを!突然の頚椎捻挫 その2
頚椎捻挫・“刺さないはり”で、治療。
今回は、本治法という、体全体の経絡の流れを整える治療だけを毎日繰り返しました。
これは、経絡治療というはり灸の治療の基本治療。
全身の身体の流れとバランスをとり、生命力(回復力)をあげます。
自分の脉(みゃく)とお腹を診て、
膝から下の下肢のツボ(経穴)と、肘から先の上肢のツボ
五行穴・五要穴を使って、“刺さない”接触鍼による鍼治療をしていきます。
脉の状態が良くなって、お腹がふっくらすれば、
治療完了!です。
はじめは、ダメージが深かった為、治療時間がかかりましたが、
だんだん短い時間で治療が終わるようになっていきました。
詳しくは、こちら!突然の頚椎捻挫その3
頚椎捻挫のはり治療の効果は?
治療を終えると、体全体の重さがとれ、頭痛や手足のしびれも改善します。
立ち上がろうとすると、前に身体が倒れそうだったのが解消。
首や腰の痛み・頭痛も消えて、楽になります。
患者さんがあるので、仕事は事故の二日後から再開。
治療の仕事は、結構集中力と体力を消耗する、結構な重労働。
朝に一度治療して、仕事をして疲れるとまた症状が再発してくるので、
お昼休みにまた治療。仕事を終えて、夕方治療。を繰り返しました。
はり灸で治療をする度に、体のダメージが消えていき、
体に力がムクムクと出てくるのを感じられます。
繰り返し治療する事で、必要な治療回数は徐々に減っていきました。
詳しくはこちら!突然の頚椎捻挫その4
詳しくはこちら!突然の頚椎捻挫その5
どうしてはり灸治療が、頚椎捻挫に効果があるの?
経絡治療という、伝統鍼灸のはり治療は、
体をめぐる陰陽の気の流れを整え、
生命力をあげる、つまり回復力をあげる治療といえます。
実際に患者さんの頚椎捻挫の治療をするときには、
本治法の後、うつ伏せになってもらい、
頚椎・胸椎・腰椎・骨盤の歪みも
刺さないはりで、整えていきます。
ちょうど、はりで整体・整骨をしていくイメージです。
CT・MRIでの結果は?詳しくは突然の頚椎捻挫その8
本治法は、体全体をめぐる経絡を整えることで、
体の歪みもある程度改善されていきますので、
今回は、本治法だけでも、
ほぼ支障ない状態まで回復しました。
まとめ。交通事故とはり灸治療。
交通事故では、体の受けた衝撃ダメージを
いかに回復するか、が大きな改善につながるようです。
はり灸による経絡治療は、体の回復力を助け、
交通事故の治療にも、早期の症状改善に効果がみられます。
整形外科で、
レントゲンやMRIでは、異常がないのに、
痛み・しびれ・運動制限などの症状が、改善しない場合に、
大きな改善効果を期待することができます。
半年・1年以上かけて病院に通院治療して、改善しない場合、
症状固定という評価で、賠償金を上乗せしてもらっても、
その後何年も苦痛に悩む方は、少なくありません。
お金は、一時で消えてしまいますが、痛みは残ります。
現在は、多くの保険会社では、
鍼灸治療を認めてくれないようですが、
早期の症状回復・後遺症が残らない治療選択肢として、
鍼灸治療を考えてゆくことは、
後遺症に悩む多くの事故被害者の方を救う、
有効な解決方法の一つになると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
交通事故の後遺症に悩んでおられる皆さんが、
一日も早く、完治されますよう、お祈りしております。
詳しくはこちら!突然の頚椎捻挫、その最終回。