仙台の行政書士より241124心のメッセージ
本日は、岩沼教会のイースター礼拝に出席いたします。
今日は丸山芳浩先生の言葉のご紹介です。
律法の全体は、「自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ」というこの一句に尽きるからである。
(ガラテヤ5:14)
「ああ、これではダメなんだ。今度からちゃんとしなくては」と思い、自分を戒め、二度と同じ失敗をしないように厳しく自分を律することで、行動の正確さは増すでしょう。しかし、そのような自分でいるからかえって逆効果なのだと気づきます。そうすると、「自分を裁くことはやめていかなければならない」としたくなりますが、実はそれは落とし穴なのです。なぜなら、自分を裁くことは悪いこと→これではダメだ→今度から裁かないようにしようという考え方は、今までのパターンと同じだからです。自分を愛するとは、自分を直すことではありません。先の親御さんの例なら、「ああ、私は『子育てに失敗した。こんな自分ではダメだ』と自分を裁いているんだなあ」と、ありのままの自分を認め、それ以上の何事をもしないでいることです。自分を変えようとする努力を自分に課さないこと。そのありのままの自分と共に、じっとしていてくださるキリストを意識するのみで良いのです。それは真夏にテーブルの上に置かれた氷のようなものです。冷凍庫から氷のひとかけらを取出し、それをテーブルの上に置きます。しばらく何もしないで見ていると、氷は溶け出し、下に水がたまり、ある瞬間にスルリと滑り出して動きます。「自らを裁く自分をありのまま認める」とはこのようなことが起こる世界を生きることです。そして、裁きは神様にお任せしていくと、人間の心は、たとえ氷のように冷たい硬い心であっても、動き出していくのです。自分を裁かず、自分を愛していくこと。その愛が、やがて隣人にまで及び、愛の世界は広がっていきます。
今日もその愛を求めつつ、神の愛に憩うひとときを持って参りましょう。