仙台の行政書士より241127心のメッセージ
本日は午前中、建設業許可申請と医療法人設立申請それぞれのご相談をお受けいたします。
午後は、シャロームの会の相談会に出席いたします。
今日は宮下雪子先生の言葉のご紹介です。
<一枚の写真>
小学校の入学式の写真が手元にあります。皆初々しく男の子はネクタイにスーツ姿、女の子はピンクや水色のワンピース姿。靴もピカピカです。
その写真に黒い詰襟を着た一人の男の子がいます。そして私は、紺の上下の洋服を着ています。両者とも生活保護者への支給された服です。惨めな自分の姿が嫌でした。皆と同じようにきれいな色の洋服が着たかった。
放課後、その男の子が垢まみれだったので、皆で身体を洗ってあげました。給食はその子にとってご馳走で、ただただ黙々と食べていました。数カ月後、男の子が死んでしまいました。貧しさのゆえだったのでしょう。
ふと、なぜ今頃、その写真を思い出したのか?紺色の洋服を着た女の子は昔のままの姿で写っています。その時、突然私の中の雪ちゃんが語り出しました。「私、紺の洋服でいいのよ。この姿が私なのだから、この姿のままで自分は生きていくよ。周りにどう見られたって、私は私にかわりないもの」と。
その声を聴いて、「どうして、そう思うようになれたの?」と大人の私が聞きました。「あの時ね、自分を生きてみたい。そんな惨めなままで終わりたくない。と思ったんだ」と雪ちゃんが言いました。
「そうか、洋服は同じだけれど、心はピカピカの雪ちゃんに変わったんだね」と大人の私が返したら、幼い雪ちゃんと大人の私の心が一つになれたような気がしました。同じ一枚の写真なのに、時を経てわたしの心のフィルムが変わったことを実感しました。