仙台の行政書士より241129心のメッセージ
本日は、娘・恵実の結婚式に出席いたします。
今日は、宮下雪子先生のことばの紹介です。
〈存在の肯定〉
とても素敵なご夫婦に出会いました。お茶の先生である奥様は、お会いするたびに、私に季節のお菓子とお茶を振舞って下さいました。さらに、「これ、とってもおいしいの」とお土産まで用意してくださるのです。ところが、それが私にとってだんだんと負担になってきました。
ある日、私ははっきりと「もう、そういう気遣いはしないで下さい」と言ってお土産をお返しし、逃げるようにお宅を後にしました。「この違和感は何だろう?」と心の動揺が収まりませんでした。後日、奥様は「ただ宮下さんに差し上げたい、それだけなのよ」言われ「差し上げる、頂く」この行為に「温度差」があることに気づきました。
この奥様は、ご両親にとても大切にされて育ち、ご両親にされたことを、そのまま他者にされてきたのです。この行為は彼女にとってはごく自然なことだったのです。一方私はそれとは真逆で、存在を大切にされた経験がほとんどありません。ですから、私は、大切にされる行為を示されると、「私はそのように大切に扱われる者ではない」と自ら拒否していたのです。
このことが分かった私は、「今度から、お土産を喜んでいただく訓練をさせてください」と奥様に申し出ると、「それがいいわね」と協力して下さることになりました。すると、お土産を頂く度に、「私は大切にされていい存在だ」と内側から喜びが込み上げてきました。自らが自分の存在を肯定できるようになっていったのです。