仙台の行政書士より241126心のメッセージ
本日は午前中、建設業許可申請と永住許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。午後は、心の障がい者の就労支援のご相談をお受けしてから夕方は仙台検察審査協会の役員会に出席いたします。
今日は、田中信生先生の言葉のご紹介です。
〈信じる愛の力〉
タクシードライバーの藤原さんは、夜間乗車していた客に運賃を請求したところ、突然髪をつかまれ、刃物のようなものを突き付けられ、「金を出せ」と脅されました。
藤原さんは「こんなことするな」と一喝して「悪いことをしているのが分かるか」と諭すと、犯人は徐々に落ち着きを取り戻し、身の上話をし始めました。かれは、東日本大震災を経験し、その時交際相手を亡くしました。そして、自暴自棄となり、人生を見失っての犯行でした。彼の所持金は数十円。故郷に帰ることもできず、食事もろくに食べていないことを知った藤原さんは、レストランに連れていき、ステーキを食べさせられました。ひとしきり話を聞いてもらった犯人の若者は、食事の後、藤原さんに土下座をしてお礼を言ったそうです。
今後のためを思い、警察に届けるべきかと迷った藤原さんでしたが、若者を信じ、「大丈夫」と一人心に留めておられたところ、翌朝、若者は「藤原さんに一からやり直す姿を見てもらいたい」と警察に自首していきました。信じる愛は、人を変える力があるようです。