仙台の行政書士より241128心のメッセージ
本日は仙台純福音教会の主日礼拝に出席いたします。
今日は、佐藤優著 人生の役に立つ聖書の名言(講談社)から一節を紹介いたします。
〈天国でいちばん偉い者〉
よく聞きなさい。心をいえれかえて幼な子のようにならなければ、天国にはいることはできないであろう。このような幼な子のように自分を低くする者が、天国でいちばん偉いのである。
「マタイによる福音書」18章3-4節
人間には、評価されたいという欲望がある。官僚や一流企業の会社員で、金銭に対する執着は強くないが、出世に強い価値を置いている人は少なからずいる。外務省の課長に、「給与を一割下げることを条件に局長にならないか」と誘いかければ、一人の例外もなく局長になることを望むと思う。周囲から見ていれば滑稽だが、人の上に立とうとする人間の欲望はとても強いのである。
イエスの弟子たちは、当時の社会から排斥されることについては覚悟していたが、自らが所属する、イエスを救い主と信じる人々の共同体の中では、誰が一番弟子であるかという競争を露骨に行った。それを見てイエスは、弟子たちが自分の教えを全く理解していないと痛感して、「この幼な子のように自分を低くする者が、天国でいちばん偉い」と指摘したのである。もっとも弟子たちがこのことをどこまで理解できたかは疑問だ。それだから、ペトロの後継者で天国の鍵を握っていると勘違いしたローマ教皇(法王)を長とするカトリック教会のような奇妙な組織が生まれたのである。