仙台の行政書士より241127心のメッセージ
本日は午前中、建設業許可申請と心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。午後は、シャロームの会の全体会とリーダー会にそれぞれ出席いたします。
今日は、大久保智弘先生の言葉のご紹介です。
〈嫌いも大切のうち〉
「私、自分の事が嫌いなんです」。カウンセリングで出会った10代の女の子は、面談が始まるなりこう言ってきました。「そうなんだ」と言って黙っていると、彼女は自分のどういったところが嫌いかをあげ連ねました。家庭の背景もある、かなり辛い幼少期を過ごしてきたことは間違いありません。言葉の端々に「嫌い」という言葉が出てきます。
しかし、彼女の話を伺いながら、どうしてまだ10代も半ばの彼女が、これほどまでに自分のことを話せるのだろうと不思議な気持ちになりました。そして、一つ彼女に質問しました。「どうしてそれほどまでに自分の事を話せるのですか?」と。すると彼女は「私は一人でいる事が多いので、自然と自分のことを考えるようにななったのです。そして考えれば考えるほど自分が嫌いになります」と言うのです。私は不思議な感じがしました。彼女はこれだけはっきり「嫌い」というのに、自分の事を良く知っているのです。そこで気がついたことは、確かに彼女は自分の事は嫌がっているけれど、自分を大切にする思いはあるという事です。つまり、自分のことが『好きー嫌い』と、大切にしているかどうかは別のことです。このことを彼女に告げると、「そう言われるとホッとする。実は結構自分の事を考えるのが好きなんですよね」と言ってくれました。「嫌い」というのも自分を大切にすることの一つなんだということを実感として教えていただきました。