仙台の行政書士より241125心のメッセージ
本日は午前中、建設業許可申請と永住許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。午後は、心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
〈天ぷらの衣〉
ある大きな会社の社長さんは毎日プレッシャーで、「死んでしまいたい」が口癖でした。私と一緒にお弁当を食べながらも、その社長さんは「金藤さん、もう死にたいですよ。誰か代わってくれるなら、いつでも社長をやめたいです」とずっとおっしゃるのです。
ところが突然、その社長さんが「フフフ」と笑い出したのです。そしてこうおっしゃいました。「でも、金藤さん、こうやって天ぷらの衣をきれいに取って食べている自分って、一体何なんでしょうね。死にたいと言いながら、自分の健康のことを考えている自分って矛盾していますよね」。
そこで私は、「会社のため社員のため家族のために、一生懸命自己管理をされながら、日々完全燃焼しておられるということはないですか?」と申し上げたら、「そんな風に言ってもらえると、救われますね」と言われたのが印象的でした。
つくづく、誰も矛盾を抱えながら生きているということを実感しました。さらに言うなら、その矛盾がその人を支えているのだと痛感しました。
ある青年が私にこう教えてくれました。「自分はとても心配性だけれども、その反面とても楽観的な自分もいるんです。自分でもずっとそれを不思議に思っていましたけれども、金藤さんの話しを聴きながら、分かってきたのは、『俺は心配性だから、自分なりに一生懸命準備して、大丈夫にもっていってから、楽観している』ということに気づきました。私の心配性と楽観主義は相反するものではなく、つながっているんですね」。
そう、矛盾には理由があるのです。その矛盾のおかげで、心はバランスがとれ、しなやかにかつ強靭になっていくのです。