仙台の行政書士より181018心のメッセージ

2018年10月18日

コラムカテゴリ：法律関連

　本日は午前中、建設業許可申請と永住許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。午後は、心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。

　今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

　〈絶対に使わない〉

　グレッグ・マキューンという人が書いた「エッセンシャル思考」という本を読みました。そこに「ポジティブ・チケットの奇蹟」という実話が載っていました。
　カナダのリッチモンド市は、青少年犯罪の再犯率が60％という現実に直面していました。そこでウォード警察署長は、良い行ないをしている若者を捕まえて「ポジティブ・チケット」を切るという、仰天のシステムを考え出しました。そのチケットをためると、映画を見ることができたり、施設を無料で使えたり等、金券として使うことができるのです。
　この社会実験の結果、青少年の再犯率が60％から、なんと8％へと劇的に減少しました。気になるコストですが、全く問題ありませんでした。ポジティブ・チケットのコストは、罰を与えるコスト（少年院施設の維持費や衣食住にかかる費用など）の10分の1だったそうです。
　人はやはり減点法ではなく加点法で関わられた方が、本質的な変化が生まれることは確かです。
　不良少年だった息子さんのお母さんが語ったエピソードが書かれていました。息子の部屋の壁に、そのチケットがピンで留められたままになっていました。「なぜチケットを使わないの？」と尋ねると息子さんはこう答えたそうです。「絶対に使わない。おまわりさんが言ったんだ。君は素晴らしい子だ。何でもなりたいものにきっとなれるとね。だからチケットはずっと取っておく」。相手のアラを探すのでなく、相手の宝を探す。肯定的な眼差しこそが、本当の意味で人を変えていくのです。チャレンジしたいものですね。

この記事を書いたプロ

人との関わりを大切にする法律のプロ

菊地茂（シャローム行政書士事務所）

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