仙台の行政書士より250207心のメッセージ
本日は、仙台メルパルクで開催される長男の結婚式に出席いたします。
今日は、田中信生先生の言葉のご紹介です。
〈本物の意味〉
小島祐馬氏が「京大の総長に」との声を後目に、土佐にいる老父に親孝行をと隠退しました。
当時の首相、吉田茂氏は、小島氏を文部大臣にとの意向を持っていました。そこで次官が家を訪ねると、縁側で九十を過ぎた老翁が一人、日向ぼっこをしていました。次官は翁の耳元に口を寄せ、小島先生の所在を尋ねると「祐馬なら畑にいいる」と指差しました。
畑を耕していた厳つい老人を探し当て、小島先生であることを確かめた文部次官は、「次の文部大臣に、ぜひとも」との吉田首相の要請を伝えました。鍬を止め、話を聞いた小島氏はこう答えました。「わたしは麦を作らんならん。そんなことをしている暇は無い」と。
力ない者が「ある」と答えるのは何とも滑稽で、力ない人が「ない」と答えるのは平凡です。しかし、祐馬氏の答えは、本物とは何かを語りかけます。



