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仙台の行政書士より170209心のメッセージ

菊地茂

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 本日は午前中、建設業許可申請と医療法人変更申請それぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、メンバーのケア会議に出席いたします。

 今日は、籠井淑江先生の言葉のご紹介です。

 〈未完の行為〉

 私が教師をしていたとき、小学校2年生のA君が、突然赤ちゃん返りをして、お母さんから離れなくなりました。お母さんは仕事に行けず、困り果てていました。
 ある日、教室でA君が、一人の男の子(B君)をにらんでいるのに気がついた私は、その訳をA君に聞いてみました。指しゃぶりをずっとするB君を見ているうちに、無性に腹が立ってきたというのです。実は、A君のお母さんは、3歳違いのお兄さんが小学校に入学したのを機に、働きに出られたそうです。A君は、B君を見ているうちに、自分が出来なかったことを思い出したのです。「もっとお母さんに甘えたかった。そばにいたかった。我慢なんかしたくなかった」。これがA君の本音だったのです。
 A君は、無意識で、その出来なかったことを取り戻すために、赤ちゃん返りをしたのです。これを専門用語で、「未完の行為」と言います。失った時を取り戻す大切な機会だと思った私は、お母さんにお願いしました。「A君が甘えてきた時には、思う存分甘えさせてあげてください」と。
 やがて、その「未完の行為」を完了させたA君は、再びすっきりとした表情をして、元気な2年生として登校してきました。
 無性に腹が立つことや無意識に繰り返してしまうことには、あなたの「未完の行為」が隠れていることがあります。A君のように「気が済む」までやってみると、すっきりと前に進めるのかもしれません。

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