仙台の行政書士より241130心のメッセージ
本日は午前中、永住許可申請と国籍帰化許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、メンバーのケア会議と相談会に出席いたします。
今日は、田中信生先生のことばのご紹介です。
〈心にしみる名句の陰に〉
やせ蛙負けるな一茶ここにあり
やれ打つな縄が手をすり足をする
十七文字に秘められた世界は、作者自らの人生をほうふつとさせます。
小林一茶は、母を三歳で失い、十五歳でふるさとから追い出されました。苦労の末、弟・仙六との葛藤があり、五十二歳で結婚しましたが、四人の子はすべて亡くなり、妻とも死別、二度目の妻とは離婚、三度目の妻に女児が誕生したのは、既に一茶が死去した後でした。まさに『悲惨』の嵐の中を駆け抜けたような人生です。
誰の人生も、大小様々な試練や苦悩に満ちていますが、そこを通り抜けた人だけが、心にしみるあたたかさをもって、先のような俳句を詠むことができるのでしょう。
後世に残るような句を詠むことはできなくても、一日の終わりには豊かな言葉を残して、明日の日を迎えたいものです。