仙台の行政書士より241130心のメッセージ
本日は、仙台純福音教会の主日礼拝に出席いたします。
今日は、マザー・テレサの言葉のご紹介です。
私たちはみんな、楽園に憧れています。
でも実は私たちは、
いま置かれたところで楽園を味わうことができるのです。
世界の平和を願うのであれば、まず家に帰って、
お互いに理解しあい、愛し合うことから始めるべきです。
誰もが微笑むようになれば、
世界はもっと素晴らしい場所になるのですから。
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『幸福の青い鳥』が、実は遠い世界でなく、昔から家の中にいることを知ったチルチルとミチルの話は世界的に有名です。
その『青い鳥』に「その後、どうなったの?」をテーマにした続編があることは、あまり知られていません。
『婚約』という続編です。
「家の中にいた幸福の青い鳥」ですが、エサをあげようとしたときに逃げてしまい、二度と戻ってくることはありませんでした。
子どものときに読んだ『青い鳥』だと、
「幸福の青い鳥は身近にずっといる」が結末だと思っていたのでビックリしました。
「幸福の青い鳥」は、たまたま「家にいた」としか考えていなかったので、チルチルとミチルは「身近な所にこそ幸福の種がある」ということを分かっていなかった、ということが示されています。
そして、続編の『婚約』ですが、今度は「結婚相手探し」がテーマです。「幸福の青い鳥」を探す旅に出た7年後の世界です。
兄チルチルも16歳になり、そろそろ結婚を考える時期にさしかかりました。
チルチルには6人のガールフレンドがいます。
その女の子たちはみんな「森」とか「先祖の国」とか「子孫の国」とか、遠い場所にいます。
一人一人を訪ねては、「この女の子と結婚したら、自分を幸福にしてくれるだろうか」と考えるチルチル。
そして、最終的に婚約を決めた相手ですが、どんな女の子だと思いますか。
それは6人の中にはいませんでした。
その女の子は……
「家の近くにいた心のキレイな女の子」
でした。
つまり『青い鳥』を探す旅とまったく同じことを、今度は「結婚相手」探しでやっていたというビターなお話です。
いつかチルチルも「幸福は身近な所で、自分が感じるもの、作り出すもの」と思うのかもしれませんが、その先の結末は読者の想像に任せられています。
この2つの話を通して作者のメーテリンクは何を伝えたかったのでしょう。
そのことを暗示する内容を実は最初の『青い鳥』の中で記述しています。
青い鳥を探す途中で立ち寄った、「幸福の花園」での「幸福」と「チルチル」の会話です。
幸福「本当に何も知らないんですね。『僕はあなたの幸福』ですよ。他の人たちの家にも、みんな『幸福』が住んでいるんですよ」