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仙台の行政書士より160522心のメッセージ

菊地茂

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 本日は、仙台純福音教会の主日礼拝に出席いたします。

 今日は、マザー・テレサの言葉のご紹介です。

 人は弱者をひいきにはするが、
 勝者の後にしかついていかない。
 それでもなお、弱者のために戦いなさい。

 1969年、アメリカ人技術者のスペンサー・シルバーは大失敗を犯しました。
 会社から「強力な接着剤を作れ」と社命を受けたのに、完成するのはできそこないばかり。
 ついには「とりあえず付くけど、すぐ簡単にはがれる」なんて、接着剤としてはダメダメな製品まで作ってしまいます。
 でも「出来が悪い子ほど、可愛い」のか、なぜかスペンサーは、この「弱者」の接着剤を忘れることが出来ません。会社のみんなに、この話をしてまわりましたが、誰もまともには取り合ってくれませんでした。
 そして、5年の歳月が経ちます。
 同じ会社のアート・フライが、日曜日に教会で賛美歌を歌っていました。彼は熱心なキリスト教徒で、賛美歌隊員だったのです。
 賛美歌のページをめくろうとしたところ、はさんでいた「しおり」がヒラヒラと下に落ちてしまいました。よくあることなので「またか」と思った瞬間です。5年前に会社の同僚から「とりあえず付くけど、すぐ簡単にはがれる」接着剤の話を突然思い出しました。
 その「弱者」の接着剤を紙につけて「しおり」みたいにすれば、すごく便利ではと。
 その「弱者」は、現在「ポスト・イット」と言われ、世界100ヶ国以上で愛用されています。
 「弱い」からこそ、活きる場がある。
 いや「弱い」と思っているのは、私たちの勝手な価値観・モノの見方で、ほんとは一番「強い」のかもしれません。
 この「人は弱者をひいきにはするが、勝者の後ろにしかついていかない。それでもなお、弱者のために戦いなさい」はアメリカ人のケント・M・キースさんが書いたもので、それを気に入ったテレサが「孤児の家」の壁に書きうつしたものです。

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