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仙台の行政書士より160505心のメッセージ

菊地茂

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 本日は、シャロームの会のメンバー交流会に参加いたします。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 〈答えより大切なもの〉

 クライエントの方がこう言ったとします。「今になって思うんですけど、あのときは、私、心が相当一杯一杯だったと思うんです」。「そうでしょう」とカウンセラーが返すと、「ん~。もう心がしびれてたというか、辛かったのか、悲しかったのかさえ、自分でも分からなかった」。「そうだったんですね」。「はい…、ん…あ、今分かったんですけど、私本当は怖かったんだと思います。でも、そんなことを言ってられない状況だったから、自分にハッパをかけて目の前の現実を乗り切るしかなかったんです。」「そのときはそうせざるをえなかった。でも本当は怖かった」。「そう、そうなんです。怖かったんですね、私…」。
 このように、カウンセラーは相手の気持ちに焦点を当て、「自分がこの人の立場になったらどんな気持ちになるだろう?」と思いめぐらしながら、お話をお伺いします。すると自然と共感ができるようになります。この共感が、相手に「もっと話したい」という思いを起こさせ、話し手自信が、自分の気持ちをじっくりと言葉にしていきます。
 精神分析では、「心の癒しとは、無意識の意識化である」と言います。意識化とは、具体的には言語化することです。この言語化のプロセスことがカウンセリングなのです。時に「共感」することが、どんな素晴らしい「答え」よりも相手の心を癒すことに、私はいつも驚きます。

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