仙台の行政書士より241130心のメッセージ
本日は、大阪で開催されますティグレ連合会通常総会に出席いたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
〈犯罪をおかした人への関わり〉
「子どもが犯罪を犯し、途方に暮れている方にどう関わったらいいですか?」という質問を受けました。私が関わるとしたら、まずは親御さんです。「育て方が悪かったからこうなった」と自分を責めている親御さんに、大胆に「お父さん、お母さんは悪くない」と宣言をします。
次に、問題の原因ではなく、問題の目的を一緒に探します。具体的には、このことを通して、いかに家族が再生していけるか、未来志向の問いかけをしていきます。大切なのは、ここで親御さんが、いかにご本人と信頼関係を築けるかです。場合によっては、お父さんが、我が子に「お前のことを全然分かっていなかった。すまなかった」と謝ることも、大きな一手になります。そうなると、「両親をここまで変えたのは誰だ?自分もその人に会ってみたい」とご本人が思います。
私が本人に関わる場合は、相手の存在(being)にだけ焦点を当てます。犯罪の事(doing)はいっさい触れず、本人の関心のあることを、興味深く聴かせていただきます。たとえ自分の犯罪行為を話したとしても、カウンセリングの鉄則である「なおそうとするな、分かろうとせよ」を貫きます。人は減点法では変わりません。「私を肯定的に見てくれた人がいた」という経験を積む中で、相手は本来の自分を見出していきます。
仮に再犯したとしても、私は同様の加点法的な関わりを続けます。それが、その人を本当の意味で変えていくと私は信じています。
「愛はあきらめない」(パウロの言葉 Ⅰコリント13:7の意訳)