仙台の行政書士より160414心のメッセージ

　本日は、大阪で開催されますティグレ代表理事懇談会に出席いたします。

　今日は、井出かほる先生の言葉のご紹介です。
　
　〈「セット理論」と私〉

　哲学者でお茶の水女子大学名誉教授の土屋賢二先生が、大学に勤めていた頃のお話をエッセイの書いておられました。『自分は教えるのが大好きだけど、会議はキライ』と嫌がっていたら、学生から『教えるのと会議はセットです。両方捨てるか、両方選ぶかですよ』と諭され、それ以来、それを『セット理論』と名づけて信奉しておられるそうです。
　確かに、人生、好きなことばかりしたいけれど、必ず苦手なことや嫌なこともセットでついてきます。成功したければ失敗はつきもの。成長したければ恥をかくことを覚悟しなくてはなりません。結婚すると、親戚づきあいがセットでついてきて、自由が小さくなった感じがします。また、やりがいのある仕事には、必ずと言っていいほどやりがいのあるややこしい人間関係がついてきます。
　作家の遠藤周作先生は「全ては『おもくるしい』」と言いました。「おもくるしい」は、「重苦しい」ではありません。「面白い」＋「苦しい」の合成語です。「楽しいことも、辛いことも両方あって人生だ」という遠藤先生の人生観を見事に言い表していて、私も気に入っています。苦しみは辛いものですが、その分人生の面白みもセットで味わえるのでしょうね。