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仙台の行政書士より160314心のメッセージ

菊地茂

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 本日は午前中、建設業許可申請と産業廃棄物処理業許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 トラウマについてのご相談は少なくありません。「あれから何年も経つのに、その記憶を思い出す度に嫌な思いになります。どうしたらいいでしょう?」
 トラウマ体験を思い出すこと自体は、決して異常なことではありません。むしろ心が正常に機能している証です。過酷な体験だと、心はその現実を受け止めきれず、無意識の領域にその経験を封印し、その事を「なかったこと」にすることがあります。これを抑圧といいます。明らかに虐待を受けているはずなのに、その記憶が抜け落ちているお子さんがいます。あまりに辛かったので無意識に「なかったこと」にしてしまったのです。「記憶を飛ばす」と言ってもいいでしょう。やがて、その抑圧された心の傷が、心の病となって表面化することもあります。
 ですから、トラウマ体験を思い出すこと自体は、実はとても自然なこと。それだけ大変な出来事に遭遇したのだから、そのことを何度も思い出すのは当然なことです。
 さらに最近の研究では、何度も思い出した方が、やがてそのトラウマから解放されやすくなるという報告もあります。「また、あのことを思い出した。私はまだあのことをひきずっているんだわ」と自分を責めないで下さい。むしろ「こうして、また私の心はあのことを思い出しながら、あの生々しい記憶を『過ぎ去った過去』にしようとしているんだわ」と考えることが、トラウマから解放される第一歩です。

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