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仙台の行政書士より160311心のメッセージ

菊地茂

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 本日は午前中、建設業許可申請と産業廃棄物処理業許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、メンバーのケア会議に出席してから、夕方は東北学院大学法学部同窓会役員会に出席いたします。

 今日は、井出かほる先生の言葉のご紹介です。

 イマヌエル・カント。18世紀のドイツの哲学者です。彼は生まれたときから背が曲がっていて、喘息を持っていました。山奥に住んでいたので、お医者さんにも診てもらえません。13歳のとき、巡回医師にはじめて診てもらいました。医師は少年カントにこう言います。「君の体は確かに病気だけれど、君の心は病気ではない。どんなに辛くても、心まで病気にしてはいけないよ」。
 やがて哲学者となったカントに、こんなエピソードがあります。書斎でカントは度々咳をし、その度にハンカチを口に当てるのですが、その度に彼はイスから立ち上がって、部屋の隅に行き、カゴに入れてあるハンカチを取って口を拭き、またハンカチをカゴの中に戻して、イスに座るのだそうです。ある客が見かねて「先生、ハンカチをポケットの中に入れておかれたらいかがですか?」。するとカントはこう言いました。「私はわざとハンカチを遠いところに置いていくのだよ。運動になるからね」。
 かつて医師に言われた言葉を忠実に守り、黙々と生きたカントに感動します。実は、私も喘息を持っています。しんどいとき、このエピソードを思い出しては力を得ています。毎日を丁寧に生きることが、心の健康のみな源です。

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