仙台の行政書士より241129心のメッセージ
本日は午前中、建設業許可申請と永住許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、メンバーのケア会議と相談会に出席いたします。
今日は、渡辺和子先生の言葉のご紹介です。
【愛する力を育てるために】
女子学生たちと五十年以上接していて気がつくことは、この年頃の人たちの多くが、愛に必要なのは、すばらしい対象に出会うことだと考えていることです。
それも決して間違いではないのですが、その対象が「すばらしさ」を失った時にも、果たして愛し続けることができるかどうか、ここに「愛の本質」が問われています。
健康だった相手が病気になってしまった時も、前途を嘱望されていた相手が挫折にあった時にも、その人を愛し続けることができるかどうかは、私たちが自分の中に、「愛する力」を養い育てているかどうかに、かかっているのです。
エーリッヒ・フロムが『愛するということ』という本の中で、「愛するということは、単なる情熱ではない。それは一つの決意であり、判断であり、約束である」ときびしい言葉を述べているのも、この愛の本質を指摘したものと言えるでしょう。
ふだんからピアノの練習もせずに、立派なピアノを見つけさえすれば、上手に弾けると思ったり、絵を描く練習もせずに、ひたすら美しい景色を探している人にも似て、ふだんから「愛する」練習をしないで、すてきな人との出会いを待っていては、いけないのです。
愛する力を育てるためには、まず私たちが毎日の生活の中で「当たり前」と考えていることや、人、物を「有り難い」と、感謝の気持ちで受け止めることがたいせつです。
マイナスの価値しかないと思えることや、不幸、災難、苦しみにされも意味を見出して、これまた「有り難い」と感謝できる時、私たちは愛すべきものを随所に持ち、愛し難い人さえも、その人の存在そのものの価値を認める、愛深く幸せな人間になれるのです。