仙台の行政書士より241129心のメッセージ
本日は午前中、心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。また午後は、永住許可申請と建設業許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。
今日は、丸山芳浩先生の言葉のご紹介です。
N君は校内暴力を起こす問題児として教会に来ました。担当となったT先生は決して命令や指示をしません。じっと彼の話を聞き、理解しようとし、上からの立場でなく、共にいて、時にN君の下となって仕える立場に徹しました。
ある日N君は「明日の朝までにコピーをしておいて下さい」というご奉仕を頼まれました。ところがコピー機の調子が悪く、思うように印刷ができません。イライラが募ったN君はコピー機を蹴飛ばしてしまいました。コピー機は更に調子が悪くなり、ますます動いてくれません。自分も機械も思うようにならず、腹を立てたN君はその奉仕を放り投げて帰ろうとしました。
T先生はそこで初めて言葉をかけました。「一枚一枚やっていこう。僕も付き合うから」。N君は紙が一枚出てくるごとに、「あ、これはダメだ!」とクシャクシャにして放り投げます。T先生はそれを拾ってゴミ箱に入れます。「ダメだ。これも失敗!」T先生はクシャクシャとなった紙をゴミ箱へ…。これを延々と繰り返し、夜遅くまでこのやりとりは続きました。そしてとうとうN君の基準にかなったコピーの枚数が整いました。彼は最後に「ありがとうございました」とボソッと一言、T先生に言って帰っていきました。それからの彼の顔つきが変わっていったことは言うまでもありません。
人格的出会いとは、その人を決してあきらめず、つきあい続ける中から生まれます。1度や2度の衝突で挫けてしまうのは早すぎます。粘り強くつきあい続ける中に希望があることを心して参りましょう。