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仙台の行政書士より151012心のメッセージ

菊地茂

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 本日は、心の障がい者の就労支援セミナーでお話をさせていただきます。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 内なるコントロールゲームからの開放(その5)~「食べたくないは、負けたくない」

 心配したまわりの人々が、「ガリガリになっちゃって、どうしたの?大丈夫?」と近寄ってきたりしますが、本人達は「やった!」という達成感に浸ります。「自分のがんばりがやっと実を結んで、みんなから注目されている!」と感じてしまうからです。それが彼女たちの喜びになるのです。摂食障害を経験した女性に質問したことがありました。「摂食障害の女の子たちは食欲に勝ちたい。『食べることは負け。食べないことは勝ち』と思っているフシがあるんだけれど、本当かな?」すると彼女は、はっきりとこうおっしゃいました。「金藤先生、それは、大いにあると思います。会社や学校で、なかなか勝つことのできなかった私は、外の世界での『勝ち』をあきらめて、自分の内側で食欲を相手に勝ち負けのゲームを始め、やっと勝てる相手を見つけたんだと思います」。
 社会ではなかなか勝てないから、「食べる・食べない」という部分で自分の「勝ちたい」欲求を満たそうとする、それが摂食障害のメカニズムの一番深いところです。「食べたくない」は、実は「負けたくない」だったのです。

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