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仙台の行政書士より151010心のメッセージ

菊地茂

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 本日は、心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 内なるコントロールゲームからの開放(その4)~「勝ちたい欲求」と摂食障害

 摂食障害の女の子たちのカウンセリングをすることがあります。彼女たちに関わってきて、共通点があることに気がつきました。その一つは、彼女たちの中にある強烈な「勝ちたい」という欲求です。一般人とはレベルが違います。「絶対負けたくない。負けるくらいだったら死んだ方がまし」と命懸けの、まさに「勝ちにいく」欲求です。それは驚くほど強烈です。
 では、彼女たちは、いったい何に勝ちたいのでしょう。それは「自分の食欲」です。「食べることは、欲求に負けること。食べないことは、食欲に勝つこと」。この“鉄の公式”が、心の奥底で激しく回っています。食べないでいることは、食欲に自分が勝っている証し。自分を完璧にコントロールしてる証し。その自分は○(マル)なのです。最初はダイエットへの好奇心から始まるのですが、目に見える形で自分がやせてくると、彼女たちはそこに「勝った」という一種の達成感を感じて、そこに“はまる”のです。だから拒食しているときは、彼女たちの気分は、ある意味高揚しています。その高揚感は「食欲に勝った」という達成感なのです。もちろん、身体的な辛さや過度な緊張等が伴いますから、彼女たちは高揚感だけを感じているわけではありません。しかし、そのような苦しみが、かえってその達成感にリアリティー[現実味]を加えます。さながら、オリンピック選手が過酷な訓練を経て、念願のメダルを獲得し喜んでいる心理状態と、あまり変わらないのではないかと私は推察しています。

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