仙台の行政書士より241129心のメッセージ
本日は心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。
今日は、井出かほる先生の言葉のご紹介です。
A子さんの息子K君は、高校球児です。ある試合の九回裏。一点差で逆転のチャンス。打順でK君が打席に立つはずが、監督の采配で代打を出されて、K君はベンチに引っ込むことになりました。その采配が見事的中し代打の選手は、二塁打を打ち、チームはサヨナラ勝ちを収めました。
家に帰ってきたK君は、お母さんに「自分もヒットを打てたかもしれないのに…」と実に悔しそうに本音を漏らしました。そこで、A子さんは、半分冗談で「だったら、野球なんてやめちゃえば?」とカウンセリングでは、絶対言ってはならないひと言を言ってしまいました。すると、K君は「もっとうまくなりたいし…。やめないよ。それに、いい友達がいるし…そもそも野球好きだし…」とボソボソと言ったそうです。
それから吹っ切れたように、今まで以上にK君は練習に没頭するようになりました。「誰にも評価されなくても、努力を分かってもらえなくても、すねたり、投げ出さず、グッとこらえてコツコツ練習する息子に教えられた」とA子さんは私に教えてくれました。人生で最も大切な事を教えてもらった気がしました。
私たちは、誰にも分かってもらえなくても、自分の成長を実感したいからという理由のみで継続する力を持っています。それは尊い宝物です。