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仙台の行政書士より150905心のメッセージ

菊地茂

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 本日は、ワイズメンズクラブ国際協会東日本区第19会北東部会の記念講演でシャロームの会についてお話をさせていただきます。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 精神科医の和田秀樹先生は「自慢話をはじめたら要注意。それは老化の始まりです」と御著書『人は「感情」から老化する』(祥伝社新書)の中でおっしゃっていました。確かに自慢話は「昔、俺はこうだった」「私は苦労してやっとここまでになったんだ」と過去の話になりがちです。だから「老化の始まり」と言うわけです。
 その一方で聞くこちらの心が温かくなる自慢話もあります。トラウマ治療の日本の第一人者西澤哲先生が、講演で「最後に、自慢話をします」と宣言して、施設勤務時代のエピソードを話して下さいました。施設で育った子どもさんの一人が、西澤先生に「先生には子どもいないの?」と聞いてきたそうです。先生は「俺は、この仕事をしているから、いない方がいいかな」と答えました。すると、その子どもさんは「『お前の遺伝子残しておいた方がいいぞ。』と言ってくれて、とても嬉しかった」とのこと。確かに自慢話ですが、聴衆はみな感動しました。
 そこで、私は気がつきました。「自分はこうやって成功した」という話は、「あなたはできるかもしれないけれど、私はとてもまねできません」と聞く側の劣等感を刺激し、みじめな思いにさせます。一方「自分はこうしてもらった。こう言ってもらった」という話は、聞くこちら側の劣等感を刺激しません。むしろ話し手の謙虚さが伝わってきます。心が温かくなる自慢話の秘密はそこにあるようです。

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