仙台の行政書士より241129心のメッセージ
本日は午前中、建設業許可申請とNPO法人設立申請それぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、シャロームの会で開催いたします韓国青年チームとメンバーとの交流会に参加いたします。
今日は、井出かほる先生の言葉のご紹介です。
ある校長先生のお話です。その先生が小学2年生の時、担任の先生に「なぜ白墨の事をチョークと言うのか分かりません」と尋ねると、その先生がチョークを彼の顔をめがけて投げつけました。その時から彼は言葉を失い、9年間失語症になってしまったそうです。いつも心の中には、「あの先生のせいで俺は話せなくなった」と憎しみが渦巻いていました。
高校二年生の時に、ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹先生の本を読んで手紙を書いたそうです。すると、すぐに返事が来て「ぜひ、京大に遊びに来なさい」と書いてありました。早速、東北から京都まで湯川先生に会いに行きました。湯川先生は、研究室に自分を迎えてくれ、ある石を指さして「これは何だと思う?」と質問なさいました。失語症の彼は「イー」としか言えず、「シ」と言えたのは20分後だったそうです。湯川先生は、その石を彼の手に握らせて、「さっきの石とは違うんだよ。これは君の体温が入っている。世界でたった一つの存在なんだ」と言って下さり、それから、学食でラーメンをごちそうして下さったそうです。
その日を境に、少しずつ言葉が口から出てくるようになり、やがて教師を目指し、校長先生になり、人育てに人生を献げておられます。湯川先生は科学者としても一流ですが、教育者としても一流であったことを教えられました。あたたかい心に出会えたら、人は変わることができるのです。