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仙台の行政書士より150630心のメッセージ

菊地茂

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 本日は午前中、建設業許可申請とNPO法人設立申請それぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、メンバー全体会に出席いたします。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 〈人を赦すということ(その5)〉
 親から心傷つけられる経験が元で、心の病になる方がいます。その心の病がなかなか治らないのには理由があります。それは「親への復讐」です。心の病であり続けることによって、「私をこんなふうにしたのは、親であるお前たちのせいだ!」とその方の無意識が叫び続けているのです。もし、心の病が治ったら親を赦すことになるので、なかなか治らないのです。心の病の症状は治して欲しい。でも、親を赦したくはない。このパラドックス(逆説)にクライエントの方は苦しんでおられるのです。これは、ご本人すらおそらく気づいていない無意識のメカニズムです。そこで、私はこんなふうに申し上げることがあります。「親を赦さなくてもいい。親を憎み続けてもいい。ただし復讐の方法だけ変えたらいかがですか?」
 多くの方が「え?」という表情をなさいます。「今まで治らないことで復讐していたけれど、治ることによって復讐するという方法もありますよ。『私をこんなふうにしたのは、お前たちのせいだ!』とあなたの心の病は言っていたけれど、今度は治ることによって、『お前たちのせいで私は心の病になったけれど、こんなに治って今、私は幸せだ』という方が、親に対してもっと効果的な復讐ではありませんか?」
 その瞬間、目の前の方の悲しみの涙が、感動の涙に変わるのを私は何度も見てきました。その涙は、間違いなく「治って良いんだ」という希望の涙です。

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