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仙台の行政書士より150626心のメッセージ

菊地茂

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 本日は午前中、建設業許可申請と産業廃棄物処理業許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 〈人を赦すということ(その2) ― 人を赦すことができたら…〉
 「人を赦すことができたら、心の病の大半が無くなってしまう」と言った精神科医がいましたが、憎み続けることが心に大きな負担をかけることは、言うまでもありません。
 憎しみが心にあると、表面的には明るさを装っていても、ふとした事で憎んでいる人や事柄を連想してしまいます。そしてズキズキと心が痛みだし、雲一つない青空だと思っていた心が、一瞬で鉛色になってしまいます。さらには、憎しみを思い出させることが起こりはしないと、常にビクビクし、さながら敵に囲まれているような緊張状態が続くことになります。
 「“赦せない”という感情は、実は相当無理をしないと生まれてこない感情です。人間は本来、人を赦してしまうものなのです。だから、うかうかしていると簡単に人を赦してしまいそうになるので、必死に意識して、赦されないようにがんばっているのです」とあるカウンセラーが私に教えてくれました。憎み続けることは、それ自体がとても不自然なことであり、心に大きなダメージを与えることは言うまでもありません。
 「人間は触れるものに似る」と田中信生先生はよく言われますが、誰かを憎んでいるということは、四六時中その人を自ら自分の心に住まわせていることと同じです。その結果一番嫌いなその人に自分が似てくることになります。ナチス・ドイツの迫害から逃れてアメリカに亡命してきたユダヤ人の一人がこう言ったそうです。「私はアメリカに来る前に、アドルフ・ヒトラーをどうしても赦さなければなりませんでした。なぜなら、私の心の中のヒトラーを、新しい国に持ち込みたくなかったのです」
 人を憎み続けて最も損をするのは、やはり自分自身なのです。

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