仙台の行政書士より241128心のメッセージ
本日はNPO法人とうほくPPP・PFI協会の理事会、さらには例会に出席いたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
「否定的なお話が長々と続くと、どうしても、『また同じ話しか…それ聞いたわよ。いつまでこの話続くの…』と心の中で正直思ってしまいます。それが相手に伝わるから不思議ですね。なぜでしょう?」と傾聴ボランティアの方から質問を頂きました
。
答えは、聴き手のうなずくピッチにあります。話し手が、「どうしても・・・これから先、希望が見えなくて…どうしていいか分からないんです」とポツリポツリ話しているのに、ついつい聴き手が聴くのがつらくなり、「ウンウン、あ、そうですか」とうなずくピッチをあげ、話をはやく切り上げてしまいたくなるのです。すると話し手は、「あ、この人、私の話を聴こうともしてくれないんだな」と分かって、「もうこの人には話したくない」ということになります。
そして、傾聴の際、最も残念なことは、聴き手が相手の話しの最中に「フー」とため息をつくことです。ため息をついて良いのは、今問題の渦中にいる話し手です。話し手が、話しの最中にため息をつくと言うことは、いっぱい話を聴いてもらって、張り詰めていた心がちょっとゆるんだ証拠です。しかし、聴き手のため息は、言うまでもありません。「もうあなたの話は聴きたくありません」という無意識の意思表示になってしまいます。
傾聴に問われるのは、やはり相手が話すペースに、いかにこちらが合わせることができるかなのです。カウンセリングほど基本が問われるものはありません。