仙台の行政書士より241128心のメッセージ
本日は、シャロームの会のメンバー交流会に参加いたします。
今日は、大久保智弘先生の言葉のご紹介です。
恐れを感じたときに、私は坂口安吾の堕落論を読みます。その最後のところに「人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。だが人間は永遠に堕ちぬくことはできないだろう。なぜなら人間の心は困難に対して鋼鉄の如くでは有り得ない。人間は可憐であり、脆弱であり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。（中略）堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。」という文章があります。
私はこの文章を読んで、今の自分が感じている不安や恐れをとことん味わってみようと思うのです。そうすると、自分の中にあるネガティブな気持ちを自分のものとして大切にすることができ、次第にその気持ちが小さくなっていくのが感じられます。
不安や恐れから逃げると、ネガティブな気持ちは、自分自身に気づいてもらうために、どんどん大きくなっていきます。「堕ちる」ということは、ちょっと大げさですが、感情を味わい抜くことで、それによって恐れや不安と向き合い、ネガティブな感情に支配されることから免れることができます。
『人がその感情を自分の感情として認めたりじっくり感じたりしたときは、その感情はひとりでに変化し始める』（ジェンドリン、心理学者）
