仙台の行政書士より241128心のメッセージ
本日は午前中、建設業許可申請と産業廃棄物処理業許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。なお夕方は、東北学院大学法学部同窓会役員会に出席いたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
目の前のクライエントの方が、絶望的な状況をひたすら語られる時があります。何十年も解決できないでいる問題を抱えてきたそのご苦労は、ちょっとやそっとのアイディアや知恵では、到底解決はできません。でも、ご本人は何とかその問題を解決したいと思っています。
正直、私自身もハラハラしながらお話を伺います。ひとしきり、ご自身の置かれている過酷な状況を語り終えられた時、私は、このような質問をすることがあります。「本当にご苦労されてこられましたね。私も言葉を失いながら聴かせていただきました。問題解決についてこれから話し合う前にひとつだけ聴かせてください。あなたが経験されたこの長いご苦労の中で、あなたが得てこられたものは何ですか?」。
私はこれを「奇蹟の質問」と呼んでいます。すると「忍耐力ですかね・・」「人のご苦労が少しは分かるようになったということですかね」とポツリ、ポツリと語り出されることに、私は心の中で驚きながらお伺いします。
夢も希望もないという状況をお語りになりながらも、実はその状況の中で、その人しか知らない、その方が培ってこられた宝があることに驚きます。現在の所、「このご苦労によって得てきたものなんてひとつもありません」と言われた方はおられません。