仙台の行政書士より241128心のメッセージ
本日は午前中、建設業許可申請と永住許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、エル・ソーラ仙台で若年無職女性支援についての打ち合わせ会に出席してから、心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。
今日は、田中信生先生の言葉のご紹介です。
「反省させると、犯罪者になります」(新潮文庫 岡本茂樹著)というセンセーショナルな本を読みました。その心は、犯罪者にやった事の「反省」だけを求めると、彼らは「世間向けの偽善」ばかりを身に付けてしまい、本当の更生につながらないという内容でした。実際、刑務所で受刑者の更生支援をしている岡本さんの現場からの内容は、とても説得力がありました。
私は30年以上、「行為(doing)だけを変えようとしても、存在(being)に寄り添い、相手を受容しなければ、人は本当の意味では変わらない」と言い続けてきましたが、この本を読ませていただいて我が意を得た思いになりました。
「ダメなところを見つけて直す」という日本の改善主義は、日本人の誠実さの現れであり、素晴らしさです。しかし、ダメなところだけ、減点法的に指摘されても、人は「自分はダメなのだ」というレッテルを自分に張り、それがセルフイメージになってしまいます。そして、そこからなかなか脱却することができなくなります。どんな相手であっても、その人の素晴らしいところを認めて、受け入れるところから、その人ならではの本質的な変化が始まります。