仙台の行政書士より241128心のメッセージ
本日は、シャロームの会A型事業所・ポコのメンバー、スタッフと松島いやしの家での研修会に出席いたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
「引きこもり」に関する講演をするように招かれることがあります。終わった後に、よく主催者の方が「金藤さん、いい講演でした。ただ残念なことは、一番来て欲しかったご家族が来てくれませんでした。」ともらされることがあります。きっと親御さんが、親の育て方が悪かったと責められるのではないかと思われるからなのでしょう。
実は、引きこもっているのは本人だけではないのです。もちろん、親御さんはちゃんと社会的には働いていますし、お友達もおられます。しかし、我が子が引きこもっているということは、なかなか親しい友人にさえ打ち明けることができないのです。親御さんもまた心理的には引きこもっているのです。目の前に助けの手はさしのべられているのに、いざとなるとその手を握れない親御さんのような切なさのようなものを感じます。
「私の子どもが引きこもっているんです。助けてください」。この親御さんの一言から、たくさんの家族が再生していく姿を私は見てきました。「助けて下さい。」と言った時点で、親御さんは心理的引きこもりから解放されています。そして、そこから生まれる親御さんの人間関係という橋を渡って、引きこもっている若者たちは、社会と接点を持とうとし始めます。まず親御さん自身が、心理的引きこもりから脱する事が、我が子が引きこもり解放される初めの一歩のようです。