仙台の行政書士より241127心のメッセージ
本日はNPO法人とうほくPPP・PFIの理事会と定期総会に出席いたします。
今日は、井出かほる先生の言葉のご紹介です。
Aさんから伺ったお話です。Aさんの弟さんが脳腫瘍になりました。手術は成功しましたが、肺に転移していることが分かり、本人はもとより、Aさんも大きなショックを受けました。
ある日、Aさんが弟さんのお嫁さんに電話をしてこう言いました。「弟は不機嫌でしょう。いじけて、すねているんではないですか?」すると、そのお嫁さんは「いいえ、ただしょげてるだけです。肺まで転移していると分かってしょぼんとしているんです。」と答えたそうです。
その言葉にAさんはハッとしました。「弟はしょげているだけなんだ。もし私が弟と同じ状況だったら、きっといじけてしまうんでしょうね。田中先生がいつもおっしゃるとおり、『人は自分のいる位置を語る』んだと実感しました」と教えてくださいました。
この言葉は、私の心にも深く響きました。心に宿題を抱えているクライエントさんの中には、心がいじけている方が少なくありません。その心にたいしていかに関わるかは、私にとっては大きなチャレンジでした。しかし、「クライエントさんはいじけているのではなく、しょげているだけなのだ」と思えるようになったら、私から力みがとれました。私ができることは、そのしょげた心に寄り添い、その心が変化することを待つことなのだとカウンセリングの原点に戻ることができました。