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仙台の行政書士より2.13心のメッセージ

菊地茂

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 本日は午前中、建設業許可申請と心の障がい者の就労支援に関するそれぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、宮城県工賃向上支援計画検討会の会議に出席いたします。

 今日は、高木裕樹先生の言葉のご紹介です。

 「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」(新潮文庫)という本の中で、人気作家の村上氏は「夫婦というのは一種の互助治療的な意味はあるのですか?」と心理学者で文化庁長官も務められた河合氏に尋ねています。
 それに対して河合氏はこう答えています。「ものすごくあると思います。だから苦しみも大変深いんじゃないでしょうか。夫婦が相手を理解しようと思ったら理性だけで話し合うのではなく、『井戸』を掘らないとだめなのです」。
 井戸を掘るとは、自分を見つめ、向かい合っていくことであり、ある意味とても苦しい作業です。しかし、自分と向き合わないで相手を変えたり、離婚をしたりしても、また同じような人を相手にしてしまうことになります。
 特に男性にとって、自分と向き合うことはとてもやりがいのあることかもしれません。職場での人間関係はある程度建前で通用します。しかし、夫婦関係では本音がもろに出てしまうものです。
 今まで隠してきた本音の自分と向き合わざる得なくなるのが、夫婦関係の神秘です。夫婦関係を通して、自分に向き合い、自分を知り、自分という井戸を深く掘っていくことです。夫婦関係とは、自分という井戸を掘り下げる作業です。
 夫も妻もお互いに、夫婦関係を通して自分を掘っていく。そしてその井戸から、その夫婦ならではの豊かな尽きることのない愛の水があふれ出て、自分たちだけでなく周りをも潤していくことになるでしょう。その作業がつらい分だけ喜びもまた深いものになります。

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