仙台の行政書士より241124心のメッセージ
本日は午前中、建設業許可申請と一般社団法人設立申請それぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、心の障がい者の就労支援のご相談とメンバーのケア会議に出席いたします。
今日は、西村繁夫先生の言葉のご紹介です。
「脱成長社会」という言葉があります。経済成長第一という考え方から抜け出すという意味です。戦後の日本は、まさに経済成長第一主義で、ひたすらその道を歩んできました。しかし1990年代の初めにバブル経済が崩壊し、一つの時代が終わりました。そして人々は、経済以外に日本人が持つべき価値観を模索し始めました。それから20年以上が経過しましたが、私には、未だに日本人が脱成長社会の理念を明確にし、新しい道に確固として歩み始めたとは思えません。
私自身は、これまで40年以上も科学・技術の研究、教育者として歩んできました。しかし、定年退職を迎える数年前から、私にとって、もう科学・技術の研究は必要ないのではないか?それよりも今大切なことは、「こころ」の問題ではないだろうかと考えるようになりました。そして定年と同時に、米沢に移り住み、興譲教会のスタッフになりました。その中で、人と人とが愛によって繋がることがいかに大切かを学んできました。
戦後の日本は、家族制度が崩壊し、個人の自由が最も尊重される社会へと変わっていきました。もちろん、これには良い面も沢山あったのですが、半面、個々人が孤立し、隣人との繋がりが薄れ、知らぬ間に、社会的な連帯意識が少なくなっていくという結果を招きました、このような中で私たちは、自然資源や環境を大切にすると共に、人々が「互いに思い合い、与え合う」社会を創っていくことが、今、最も重要なのではないでしょうか?