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仙台の行政書士より11.30心のメッセージ

菊地茂

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 みなさんおはようございます。

 今日は、渡辺裕子先生の言葉のご紹介です。

 「巣立ち」の時期に知っておきたいことがあります。離れるということにそれ程不安を感じないでいられる人と、強い不安を感じる人とがいますが分離不安といって、誰の中にもあります。
 別れる、離れるという出来事の時、私たちは何らかの方法で、そのさみしさや心細さをのりこえています。特に巣立ちという分離には、解放感と同時に大きな不安が入りまじるものです。それまでの親子関係が割とうまくいっていて、親子ゲンカをしながらもコミュニケーションがとれていたという場合には、それ程激しい変化は起きませんが、依存心の強い子ども(そして親)の場合は、離れるのにエネルギーを要します。不安が大きい分だけ、ひどい口をきいたり、攻撃的な態度をとると言ってもいいでしょう。親としてはもうすぐ別々に暮らすのに、ケンカ別れしなくてもいいのに・・・ととまどうところです。
 この時期のこの感情の激しさは、分離することへの不安からきていることが多く、子どもたちは親から離れるための良い苦労をしているのです。親も子もお互いに、離れるための、いや自立のための準備とふんぎりをつけるための努力をしているのだとわかっていると、この分離体験をじっくり味わうゆとりも生まれてきます。

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