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仙台の行政書士より11.28心のメッセージ

菊地茂

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 みなさんおはようございます。

 今日は、渡辺裕子先生の言葉のご紹介です。

 新幹線の中でのことです。両手いっぱいにお弁当を抱えた乗務員さんが「お弁当はいかがですか」と足早にまわってきました。隣の席のご婦人が一つ買いながら「お茶とかのワゴン販売はないのですか」と言うと、乗務員さんは「今、弁当打ってますから。一人しか乗っていないので」と答えたのです。
 “私は今一人で忙しいのだ。同時に二つのことやれないでしょ”はビンビン伝わってきました。そのあまりにも地の出たことばと態度に苦笑いをしてしまいました。そして数年前のヨーロッパへ向かう機内でのサービスのことが再び甦りました。若い乗務員さんの中にひときわ安心を与えてくれる60代の男性乗務員(パーサー)の存在がありました。
 コーヒーポットを手に「コーヒーはいかがですか?」とゆったりと客席をまわる姿に見とれていました。私の席まできた時に隣の席の友人が「お紅茶を下さい」と言ったのです。私は内心(コーヒーはいかがですかって言っているのに・・・)と思いましたが、そのパーサーはすぐにこう返したのです。「できるだけ早くお持ちいたします」
 直後に運ばれてきたのではありませんでしたが「少しも待たされた感じがしないね」が友人と同感の感想でした。このときのサービスの心地よさを忘れることができません。それは機内や車内だけのことではなく家の中だって同じ問いや注文が来ます。
 「お母さん、ご飯まだなの?」「まだなのって手伝いもしないで何言ってんのよ。お母さん一人でそんなに何もかもできないでしょ!」と言い返したくなりますよね。当然です。そこをぐっとこらえてこう返してみてはいかがでしょうか。「おなかすいたでしょ。できるだけ早く作るから手伝ってくれる?」
 家の中にこそ、こんな心地よさを提供していきたいものですね。

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