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仙台の行政書士より10.5心のメッセージ

菊地茂

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 本日は終日、シャロームの会の心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
 
 引きこもりの背景には、「あまりにも大人たちが『現実は厳しい』と言いすぎたからではないか」とある人が言っていました。もちろんそれがすべてではないと思いますが、一理あると私は思いました。
 「現実は厳しい、社会は甘くない」と言われつづけたら、たしかに現実や社会に出て行く気に若者たちはなれないかもしれません。
 引きこもっている人々の話を聞いて実感することは、彼らは現実逃避をしているのではありません。自分の中にある高すぎる理想から逃避しているのです。あまりにも現実は厳しいと思い込みすぎて、自分の中に高すぎる理想の自分をつくりあげ、結果現実の自分とのギャップに苦しんでエネルギーを喪失し、社会に出て行けなくなってしまうのです。「現実は甘い」とまではたしかに言えなくても、「現実は楽しい」「社会は暖かい」というメッセージを、これからの時代、大人たちは、子どもたちに伝えていく必要があると思います。「完ぺきにやらなくても、十二分に社会でやっていける。」「むしろ不完全な人ほど、人間味があって人望も集まるものだ」。
 現実は、結構楽しいもので、社会生活にはこんな驚きと希望に満ちているのだということを、多くの若者に、いや自分自身に語っていきたいものです、高すぎる理想から解放されると、若者たちは現実に向かって、一歩踏み出していきます。

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