仙台の行政書士より241126心のメッセージ
本日は午前中、仙台市役所で開催されます仙台市公園愛護協力会連合会定期総会に出席いたします。また午後は、シャロームの会の全体会に出席して、心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。
今日は、前島誠先生の言葉のご紹介です。
人からされたくないことを人にするな
だから、人にしてもらいたいと思うことはすべて、人にもしてあげなさい、これこそ律法と預言者である。[マタイによる福音書7章12]
これは福音書のなかでも〈黄金律〉と呼ばれるほど、高く評価された一節です。釈尊の言葉と対比して、より積極性に富んでいるとする見かたさえあります。が、果たしてそう言いきれるものでしょうか。
「してもらいたいこと」といっても、それは当人の好みによって内容が違ってきます。それをやみくもに「人にもしてあげ」たら、相手の意思を無視した親切の押し売りにもなりかねません。
「人にされたくないことを人にするな」、イエスは実際にはこう言ったと思われます。理由は次にあげる三点です。
①否定文を好むのがユダヤ人の習慣。
②この方が明解でイエスの語り口らしい。
③同一の否定表現がトビト記にある(4章15)。
特に重要なのは、引用句の最後に「これが律法と預言者である」と、わざわざことわっている点です。〈律法と預言者〉という表現、ヘブライ語ではユダヤ聖書全体を意味します。そうことわる以上、トビ記を無視するとも思えません。
肯定と否定、そこから来る命令文の微妙な違いを考えてみてください。