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最後の子育て

菊地茂

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 本日は午前中、心の障がい者の就労支援と建設業許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、AERで開催されますジョブ・ポスト仙台就職・転職フェアに出席いたします。

 今日は、髙木裕樹先生の言葉のご紹介です。

 先日、「親御さんの介護」というテーマでお話をさせていただきました。親の介護を経験したことのない私が、「何を話せばいいのだろうか?」と思いつつ、精一杯準備をし臨みました。
 冒頭にこう申し上げました。「介護とは親が命がけでする、最後の子育てである」。多くの方々から「あの言葉は目からウロコでした。」と反響を頂きました。あるご婦人は、「いつの間にか、介護してやっていると思っていた自分に気づきました。実は私が育てていただいていたなんて・・、思いもしなかった。感動しました。」と熱く語って下さいました。
 実は、この言葉は誰が言ったのか定かではありません。数年前、樋口了一さんが歌ってヒットした「手紙」という曲があります。年おいた親が、我が子に“老いていく自分”を理解してほしいという内容の歌詞で、多くの人々の心を打ちました。この歌に対してたくさんのコメントが集まりました。そのコメントのひとつがこの言葉で、インターネット上で広まったのです。
 「介護とは、親が命がけでする、最後の子育てである」。こういう言葉をいのち言葉というのだと実感しました。私も多くの人にかかわりながら、実は自分が「かかわられている。」ことに気がつきます。
 「してやっている。」から「育てられている。」へ、「かかわっている。」から「かかわられている。」へ、「生きている。」から「生かされている。」へと視点を変えましょう。目の前の現実が驚くほど輝きだします。


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